2012年6月16日土曜日

マルティンルターと音楽

宗教学のレポートで、ルターについて調べることになった。
マルティン・ルター、その名も宗教改革ではよく知られている。
けれど、ルターの音楽の才能のことについては、なかなか知られていないのではないか。
彼は、美声の持ち主で、宿屋のお上も、ルターのあまりの歌声の美しさに、無料で泊めたらしい。
それに、彼はリュートも弾けた。今でいう、ギターに弾き語りの、ポップシンガーと言ったところだろうか。それに、大学では、ドクターと名のついたほどの名説教をしたというらしいから、
これはもう、ルターが人気があったのは一目瞭然だろう。
しかも、新しいドイツ語礼拝で中心にしたのは、コーラス。みんなで歌って、信者の心を
わしづかみにしようとした。しかも、当時のいわゆる流行歌や、カトリック教会の礼拝で歌われている、スタンダード聖歌讃美歌の、替え歌をドイツ語で作っている。
そして、何より当時の最新テクノロジーの”印刷”という方法を使ったことによって、
より多くの人が、その歌本を手にすることも可能となった。
ルターの功績は、聖書だけでなく、音楽の力も大いに利用したのだ。
卓上記録による彼の音楽に対する言葉は、熱烈たるものだ。
それゆえ、ルターは、音楽による効果を誰よりも知りつくしていたはずだ・・・。


・ 音楽は最大のもの、真に神の贈り物で、それゆえサタンに嫌われるものである・・・ 
・ 音楽は不安な人には最大な慰めである。その人がたとえほんの少ししか歌えなくても。
・ 音楽は最高の学である。楽譜は歌詞を生き生きとさせる・・・

だからこそ、ルターに画家や、音楽家、詩人たちがついていったのかもしれない。
ルターには補えなかった部分も、他の芸術家たちによって、その感動を伝える
媒介となっている。クラナッハ、ゼンフル、ワルターなど数えきれない作品を
今に残している。そして、のちにバッハ、メンデルスゾーン、ワーグナーやドビュッシー
にいたるまで、ルターが作った歌をもとにして、その魂を受け継いでいる。
その感動とは、その原動力とは、なんだろう。
それまで、明かされることなく、十分に伝えきれなかったこと、ルターが一番心を打たれた、
”神の慰め”そして、本当の意味での”罪の許し”を知ったからだろう。
そこに、神を愛を再確認したことへの感動が、人々を動かしたに違いない。
彼の歌は、今も素朴で、心に残るメロディーを刻んでいる・・・。

2012年6月11日月曜日

プロに向けて歩むアヒル

8月から新しくハンブルグの音楽学校で働けることになりました!

それから、アンサンブルの仲間たちと、先週やっとデモCDを作ることができました。

これから秋にかけて、本格的にCDを作りたいと思っています。

私たちのアンサンブルは、歌、リコーダー、テオルボ、チェンバロ(オルガン)そして、ガンバ。

CDをつくるのっていうのは、結構時間も、お金もかかる・・・。

それに加えて、教会を予約したり、チェンバロを借りたり・・・・本当にたくさん計画しなければ

ならないんだと、思い知らされました。

曲は主に、ドイツとイタリアもので話しが進んでおります。

デモCDはたったの20分だったのにも関わらず、4日間にわたる、集中プロ―ベによって

どっと疲れてしまいました。

何しろ、ブレーメンの音大でプロ―ベしたものの、私以外、部外者だったことで、練習室のことなど、

文句を言われたり、結構冒険がありました・・・。

学校の録音だったので、そんなに満足いくものではないけれど、

何度も撮り直しがあり、結局4時間かかりました。CDの録音は大体3日間、60分・・・。

日程的にも、厳しいものがあります。みなさんどうされているのでしょうか・・・。

でも、今回録音して、自分の足りなさに気づくチャンスでもあり、とっても勉強になりました。

まだまだ、プロの道は、険しくて厳しいけれど、頑張ります!