私にとっては、初めての本格的なソロ活動の第一歩のCDで、
これまでに築いてきたすべてのものを引き出せるようにしたいと思っている。
録音というのは、まるで鏡のようだ。自分のすべて醜いところも見えてきて、
こんなはずでは・・・という焦りもあった。
課題もたくさんあって、トンネルを抜けられるか不安だった。
初めて自分をさらけ出して、音楽と向き合い、もっと正直に自分の弱さを見つめる。
今、私は初めてスタート地点に立てたんだと思う。
大学を卒業したり、コンクールとかいって頑張ってきたけれど、
それだけで安心してしまって、何かと”プロ意識”なんていうものを持ったりしても、
中身がないと意味がないのだ。
それから、体力勝負。忍耐も必要。
音楽の泉が、自然に湧いてくるまで委ねなければいけない。
戦ってはいけない。焦ってもダメだ。
自分の限界に達してから、いつも、そこから始まるから。
人と比較してはいけない。
なぜなら、その人が持つ賜物と、自分の賜物は、
与えられ、それぞれに、働き方がちがうから。
そして、自分を卑下するのも、よくない。
いつもプラス思考で、ポジティブに自分を持っていけるようにすること。
私は、これで一番長い間つまずいていた。
必ず、道は開けると信じなければならない。
今回の録音は、まだまだ氷山の一角。
これから9月にもまた、この続きがある。
何を録音しているかは、まだ未公開。お楽しみに。
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