私の周りでは、ものすごいことが起きている。
竜巻か台風のようなもので、風が大きく流れてくる。
自分でもよくわからないけれど、今まで自分が理想化してきたことが、
今まさに目の前で現実のものになろうとしている。
それは、音楽という枠を超えて、むしろ愛という形となって大きな変容を遂げようとしている。
でも、それは完全な姿というわけではなく、天界の音楽の前味に過ぎないのであろう。
しかも、このものすごいことは、すでに前から起き始めている。
音楽というひとつの象徴は、深い内側から眠りを覚まし、
もはやそのヴァイブレーションは、調和として宇宙と語るだろう。
しかし、私はただ、それを、この手につかみ取ろうとしてきた。
それは、向こうの方から、私を包み込み、やってくるものだったのだ。
愚かにも、人間はその至福にありながら、それを聴こうともしてこなかった。
ただ、私たちは歩みを止めてはならない。
いつも主を見上げて、へりくだっていなければ。
美の根源はどこから来るのか。
星の光のように、死と生の狭間を生きて
何も語らぬ石に耳を澄ますと聴こえる川のせせらぎの様に
風にただ漂う木の葉と身を任せる鳥の羽
ただ何事も無かったかのようにして息を潜め
鼓動のごとくすべては動いているのだ
声にならない悲痛な叫びも苛立ちも
混沌に飲み込まれるのを待つ
すべてがひとつになる瞬間を
静寂は語り始める
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