この小さなチャペルの礼拝でシュッツの”十字架のイエスの7つの言葉”を演奏しました。
この教会は、プロテスタントのルター派の教会。
説教がものすごくよかったです。7という文字の修辞学的な意味についてや、
(たとえば1週間は、7日。7という数字は聖書の中では特別な意味を持つこと。
7は、4と3に分けられて、4と3も三位一体や、四元素など意味をもつことなど)
7つのイエスの言葉に対して、1つずつ祈ったり・・・
あと印象的だったのは、ヨハネの箇所をPlattdeustchといって、この地方の言葉で
朗読されたこと。デンマーク語に似ている響きでとても印象的でした。
ゲネプロの様子。
ここは、昔、小さな小学校だったところで、合唱団の為に建て替えられたところ。
今は個人の家だが、持家の主人の意思で、ここで多くの人が集えるようにも開放されている。
ここのご主人が、今晩みんなで夕食に誘ってくださって、有意義な時間を過ごしました。
彼はイギリス人で、ロンドンから40Kmほど離れたところで生まれ、大手の石油会社に勤めて
いましたが、30歳くらいの時に仕事を辞め、メキシコやフランスを旅した後、音楽に目覚め、
結局はハンブルグでオルガン作りや、調弦の仕事に携わり、この地に来たそうです。
今回の指揮者のロルフさんとも、長い付き合いで、彼ら合唱団とで、この建物を
もう一度復活させたらしいです。
それまでは、家の中にリンゴの木が伸びていたほど、荒れ放題で手がつけられなかったそうですが、昔のままの姿を残しつつ、再建を成功させました。
彼はイギリス人ですが、この北ドイツにとどまって、今はここが故郷となったそうです。
古き良きイギリスの雰囲気にも似た感じが、きっと彼にとって安心できる場所となったのでしょうか。でも、彼の気持は私にもわかりました。
いろんな地に住んでみて、いろんな人に出会っていく中で、自分の本当の故郷を
見つけていくのでしょう・・・。
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